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Channel: 錦之助ざんまい
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ラピュタ「錦之助映画祭り」

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 きょうは、ラピュタ阿佐ヶ谷の石井さんといっしょに、銀座の東映本社へ行ってきた。今回の「錦之助映画祭り」に関し、東映営業部とコンテンツ事業部の担当者(女性二人と男性一人)と1時間ほど協議をした。
 第一は、ニュープリントの件。『関の彌太ッペ』と『冷飯とおさんとちゃん』の2本の見積りは、2月10日ごろ上がってくるとのこと。一応、東映の費用で作るつもりはないかと打診してみたが、ノーという返答なので、結局ラピュタと錦之助映画ファンの会がお金を出しあって作らざるをえまい。金額を見てから最終決定するが、あまりに高いようではラピュタも採算がとれない。そこで、フィルム・レンタル料(ニュープリントの場合は10万円)を安くするなどして、なんらかの形で値引きしてほしいと強く要望しておいた。東映側もその辺は考慮してくれるかもしれない。
 第二は、錦之助映画ファンの会の会員が持っているレアな16ミリ・フィルムを今回ラピュタで上映できないかという交渉。東映にも国立アーカイブ(旧フィルムセンター)にもフィルムがなく、映像ソフトもない錦之助出演作の秘蔵16ミリ版が2本(『お坊主天狗・総集篇』と『青雲の鬼』)あって、これまでファンの会の内輪では何度か見ている映画なのだが、一般のお客さんにも是非見せたい。もちろん、東映には上映料(ないし著作権料)を払った上での話である。この件に関しては、夕方東映営業部からラピュタに電話があり、今回は特別にオーケーとの嬉しい回答があった。ラピュタで近日中に試写してフィルム状態を確かめてから決定するが、もしこの16ミリの2本が上映できれば、今回の「錦之助映画祭り」の目玉になるかと思う。
 実は、あと1本、レアな16ミリがある。『青年安兵衛 紅だすき素浪人』で、錦ちゃんが中山安兵衛に扮した映画だ。これは名古屋の映画レンタル会社が所持していて、3度ほどファンの会で借りて見たことがある作品なのだが、前からファンの会で買い取ろうと思っているうちに、近年この会社が解散してしまった。今、東京の仲介業者に頼んで、フィルムの所在を捜索中である。しかし、ジャンクしてしまった可能性も高い。としたら、泣いても泣ききれない。もう永久に見られないだろう。
 目下、今回の特集を記念して、小冊子(「青春二十一」の特別号)を発行しようかどうか、迷っているのだが、それに使うスチール写真の使用料も東映と相談。
 帰り道、車の中で、石井さんといろいろな打ち合わせをした。上映作品は現在29本が確定。さらにあと5,6本はやりたいので、期間を1週間延長しようかという話になる。3月24日(日)から5月25日(土)までの9週間で、計36本上映することになりそうだ。上映会のタイトルは「錦之助映画祭り」、サブタイトルは「時代劇の至宝・中村錦之助=萬屋錦之介」。その他、チラシの作品解説と写真選択は私が担当。チラシとポスターの完成はちょっと遅れて、3月10日前後の予定。忙しくなってきた!


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